愛・地球博以来の初めての世界博がスペイン北中部街、サラゴサ市で開幕しました。このサラゴサ万博でも愛・地球博の理念が継承され、市民パビリオン「エルファロ(スペイン語で灯台の意味)」が建設されNGOを中心とした市民団体が交代で出展しています。 今回、博覧会協会の事業を承継しているGISPRI(地球産業文化研究所)の事業として、7月14日(月)から27日(日)までの2週間、愛・地球博の市民参加事業参加者を中心としたグループが、この市民パビリオンに出展しました。 前半の1週間は地球市民村に出展したNGOが中心となり、サラゴサ博のテーマ「水と持続可能な開発」に向け、日本の市民の取り組みを発表しました。途上国での教育支援、海洋汚染の状況、グリーンマップを活用した環境確認の大切さなど、出展団体の活動が発表されました。 後半は市民プロジェクトと中心としたメンバーが出展を行い、山・川・里・海の一貫した対策の必要性や日本人と水との繋がりについて「打ち水」を取り上げながら問い掛けを行いました。 市民参加の出展と平行し、愛・地球博のマスコット「モリゾー・キッコロ」とサラゴサ博のマスコット「フルービー」が共演して、水環境の保全を訴えかける着ぐるみミュージカルの公演も行われ、スペインの子ども達にも人気を博していました。 サラゴサ博にはこの市民パビリオン以外にも、ボランティア活動やドライミストの設置、ゴミの分別回収、リユースカップの使用など、市民参加や環境活動など積極的な取り組みが行われていました。 また、期間中は当センターで募集したコミュニケーターの5名が活躍しました。 サラゴサ博での市民参加を目の当たりにし、2010年に中国・上海で開催される万博でも愛・地球博理念が継承され、市民の博覧会参加が継続されることを期待してやみません。